【ハワイ(コナ)コーヒー】特徴とおすすめ焙煎度 先進国が生み出す希少なコナコーヒー

ハワイ(コナ)コーヒー 特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を解説

先進国唯一のコーヒー生産地域「コナコーヒー」は世界的にも有名な銘柄の一つです。

そのため過去に偽装表示までもされました。そんな人気のあるハワイ(コナ)コーヒーの特徴とおすすめ焙煎度、生産地域情報を詳しく解説していきます。

基本情報
国名ハワイ(北アメリカ)
Hawaii
人口145万5271人(※1)
面積約3万平方キロメートル
州都ホノルル
コーヒー生産量約4万袋

参考:(※1 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)


ハワイ(コナ)コーヒーの特徴 おすすめ焙煎度は?

淹れたときに感じる味や香り、生豆の特徴やおすすめの焙煎度などを解説します。

特徴

肉厚で大粒な豆が特徴です。豊かな酸味と強いボディが持ち味となっています。

ハワイ島で栽培されるティピカ種のコーヒー豆は特有な甘い香りとフルーティーな酸味が持ち味です。


おすすめ焙煎度

豊かな酸味としっかりしたボディを楽しみたい   中深煎り

質の高いコーヒー豆が多いのでいろいろな焙煎度を試すのもありです。

あわせて読みたい

焙煎について 世界には数多くのコーヒー豆が存在し、品種や生産国による精製方法、酸味や苦み、豆の大きさ、硬さなど様々な特徴があります。そして、そのコーヒー豆のポテンシャルを引き出すためには、適切な焙煎度(煎り止め)が必要になってきます。 […]

コーヒー豆の焙煎度 基礎知識

先進国唯一のコーヒー生産地域 現在に至るまでの歴史を解説

観光地として有名で自然豊かなハワイはお土産としてコーヒーも大人気です。オアフ島だけでなくハワイ島やほかの島も魅力いっぱいです。

ハワイ(コナ)コーヒーの歴史

ハワイに初めてコーヒー豆が持ち込まれたのは1817年でした。しかし最初は上手く栽培が進みませんでした。

1825年にブラジルから当時のオアフ島総督がコーヒーの苗木を持ち帰りました。そこから多くの苗木が成長し、島全体にコーヒーの生産が広まりました。ブルボン種がハワイ島に持ち込まれたのは1828年頃で初期からコーヒー栽培を続けている地域はハワイ島のコナ地区だけになっています。


19世紀後半になると日本や中国から移民が農園で働くために多くやってきました。

1920年代にはフィリピン人が訪れ収穫期にはコーヒー農園、春にはサトウキビ農園で働くようになりました。


ハワイ経済にとってコーヒーは重要な立ち位置となっています。

1980年代以降は砂糖が利益を出せなくなり州全体がコーヒーに関心を寄せるようになりました。


コナコーヒーの偽装表示問題

ハワイで最も有名な「コナコーヒー」。長年にわたるコーヒー生産によって大変有名になり高値で取引されていましたが問題も起きています。

過去に「コナ・カイ」というカリフォルニアの農園が1996年に「コナコーヒー」の袋にコスタリカ産の豆を詰めていたことが判明し有罪になる事件がありました。

現在では島の規制によりコナ・ブレンドと名乗る場合は「コナコーヒー」の配合量を必ず表示するようになりました。


ハワイ(コナ)豆の格付け(グレード)

等級名称スクリーンサイズ欠点豆の数(453g中)
コナ・エクストラファンシー7.54mm~10粒以下
コナ・ファンシー7.14mm~10粒以下
コナ・NO.16.35mm~20粒以下
コナ・セレクトなし重さの5%以下
コナ・プライムなし重さの25%以下

コナは独自の格付け方法を採用していますが基本的には豆のサイズを基準としています。

上記の格付けの他にもう1つの基準もあり、ピーベリーは「幻のコーヒー」と言われています。

等級名称
NO.1ピーベリー
ピーベリー・プライム

トレーサビリティ

農園自らコーヒーを焙煎し直接消費者や旅行者に販売しているので生産履歴を追うことは簡単です。

海外への輸出をしている農家も多いのですが、そのほとんどはアメリカ本土になります。

ハワイコナの風景

気になる生産地域をチェック!

1年を通して気温は20度~30度と暖かい気候です。観光に最適な時期は5月中旬から10月上旬になります。

主な生産情報と品種

ハワイ島以外でもコーヒー栽培は行っています。他の島のコーヒーを試してみるのも面白いと思います。

コナ(ハワイ島)

標高:150~900m

収穫期:8月~1月 品種:ティピカ

630以上の農家がコーヒーを生産しています。家族経営が多く、かなり規模が小さいため収穫は手摘みが一般的です。


カウアイ島

標高:30~180m

収穫期:10月~12月 品種:ティピカ、ブルーマウンテン、ムンド・ノーボ

1社のみがコーヒー生産を行っています。広大で機械化された農園です。


オアフ島

標高:180~210m

収穫期:9月~2月 品種:ティピカ

「ワイアルア・エステート」1社が生産を独占し完全機械化で生産しています。カカオも栽培しておりチョコレートは人気のお土産です。


マウイ島

標高:100~550m

収穫期:9月~1月 品種:ティピカ、マウイ・モカ

「カアナパリ」という大規模な商業コーヒー農園があり家付きで売り出すという形態をとっています。


まとめ

ハワイ(コナ)コーヒーの解説は以上です。参考になったでしょうか?
世界には様々なコーヒーがあり、その産地独特の豆が多数あります。気になったら試してみて下さい。下記に生豆や味の特徴・おすすめ焙煎度・その他情報をまとめました。

【ハワイ(コナ)コーヒー】特徴・おすすめ焙煎度・その他情報

味・生豆の特徴

豊かな酸味と強いボディが持ち味です。特にハワイ島で栽培されるティピカ種は特有な甘い香りとフルーティーな酸味が持ち味です。

肉厚で大粒な豆が特徴です。


おすすめ焙煎度

豊かな酸味としっかりしたボディを楽しみたい 中深煎り


豆の格付け(グレード)※コナコーヒーの格付け

エクストラファンシー ファンシー NO.1 セレクト プライム

「幻のコーヒー」

NO.1ピーベリー ピーベリー・プライム


トレーサビリティ

農園自ら消費者や旅行者に販売しているので簡単に生産履歴を追えます。


注目の生産地域

コナ(ハワイ島) 有名なコーヒー生産地です。規模が小さいため収穫は手摘みが一般的で高品質なコーヒー豆が手に入ります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ハワイ(コナ)コーヒーの特徴とおすすめ焙煎度を解説
最新情報をチェックしよう!