ボリビアコーヒー 特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を解説
有名なウユニ塩湖やアンデス山脈、国土も日本の約3.3倍と多彩な自然環境に恵まれているボリビアコーヒーの特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を詳しく解説していきます。
基本情報 | |
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国名 | ボリビア多民族国(南アメリカ) Plurinational State of Bolivia |
人口 | 1167万3029人(※1) |
面積 | 110万平方キロメートル |
首都 | ラパス(憲法上の首都はスクレ) |
コーヒー生産量 | 8万4000袋(※2) |
参考:(※1 United Nations World Population Prospects 2019より)
(※2 全日本コーヒー協会 ICO統計より)
ボリビアコーヒーの特徴 おすすめ焙煎度は?
淹れたときに感じる味や香り、生豆の特徴やおすすめの焙煎度などを解説します。
特徴
熟成された実を手摘みで収穫しているため、甘酸っぱい酸味が最大の特徴です。
通常、標高が高いと豆は固くなりますが意外と柔らかい豆が揃います。
おすすめ焙煎度
甘酸っぱいフレーバーを楽しみたい 中煎り~中深煎り
品質の良いコーヒーは非常に甘く、クリーンなフレーバーを感じることができます。
焙煎について 世界には数多くのコーヒー豆が存在し、品種や生産国による精製方法、酸味や苦み、豆の大きさ、硬さなど様々な特徴があります。そして、そのコーヒー豆のポテンシャルを引き出すためには、適切な焙煎度(煎り止め)が必要になってきます。 […]
近いうちになくなるかもしれない?現在に至るまでの歴史を解説
過去に植民地にされていたという歴史があり「多民族国」と呼ばれています。
ボリビアコーヒーの歴史
「1880年代にコーヒー生産が始まった」という記録がある程度で、コーヒーの起源や歴史についてはまったく不明です。
国土が広く、内陸国なのでコーヒーの輸出に時間とコストがかかるという課題が付きまとっています。
コーヒーを栽培する環境
標高も高く、気候も雨季と乾季に分かれているので理想的な環境が揃っています。
品種はティピカやカトゥーラなど古くからの在来種が主に栽培されています。
アメリカによるウォッシングステーションの建設
かつては生産者自身が果肉を除去し遠方にある精製場に輸送していました。しかし大きな問題点がありました。
一つ目は輸送中の温度変化でコーヒーが凍ってしまう、二つ目は水分が残っているため発酵が進んでしまう事でした。
麻薬防止対策(下記「ボリビアコーヒーとコカ」参照)の一環としてアメリカが小さなウォッシングステーションを多数建設し改善が行われてきました。
ボリビアコーヒーとコカ
コカは南米最古の栽培植物で、葉の成分からコカ〇ンが抽出できます。伝統的に嗜好品として嗜まれているコカは、ボリビアコーヒーにも影響があります。
コカは価格変動が少なく農家に安定をもたらすため、コーヒーからコカに移行する農家が増えています。
2010年と2011年はコーヒー価格が上昇し、アメリカとボリビア政府が麻薬防止対策を推奨したためコーヒー生産へ切り替えた農家が多くいました。しかし最近はまたコカへ戻りつつあります。
ボリビア豆の格付け(グレード)
等級 | 名称 |
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なし | なし |
特に決められた等級は存在しませんが、品質を意識した生産者は数多く存在します。
トレーサビリティ
農業協同組合や農園まで遡ることが可能です。1991年以降の土地改革により広大な農地所有者は減り、小規模農家の数は2万3000世帯あります。
気になる生産地域をチェック!
気温は温かく、日中は17度から27度ですが、夜は冷えます。雨季は11月から3月まで続き、他の季節は乾燥しています。
主な生産情報と品種
ボリビアコーヒーの生産地はいまだ明確に定義されていません。なので焙煎業者がそれぞれ異なる命名法で生産地域を示しています。
ユンガス
標高:2600~7600m
収穫期:7月~11月
ボリビアコーヒーの約95%を生産している地域です。以前はヨーロッパで高く評価されていましたが最近の評価は下がっています。世界一標高の高い場所で栽培している地域でボリビア最古のコーヒー生産地でもあります。カップ・オブ・エクセレンス(2004)の受賞歴がある農場もあります。
サンタクルス
標高:410m
収穫期:7月~11月
東端にある地域でイチロ郡周辺に幾つかの生産地があります。標高が低く上質なコーヒー生産には向かない地域です。天然ガスが産出するのでボリビア経済においては重要な地域です。
ベニ
標高:155m
収穫期:7月~11月
北東に位置し広大で人口が少ない地域です。コーヒー生産量は極めて少ない地域です。
まとめ
ボリビアコーヒーの解説は以上です。参考になったでしょうか?
世界には様々なコーヒーがあり、その産地独特の豆が多数あります。気になったら試してみて下さい。下記に生豆や味の特徴・おすすめ焙煎度・その他情報をまとめました。
熟成された実を手摘み収穫しているので、甘酸っぱいフレーバーが特徴です。
超高地で栽培されていますが意外と豆は柔らかいです。
甘酸っぱいフレーバーを楽しみたい 中煎り~中深煎り
特に決められた等級は存在しません。
小規模農家が多く存在しますが、農業協同組合や農園まで遡ることが可能です。
ユンガス カップ・オブ・エクセレンス(2004)の受賞歴がある農場もあります。上質な酸味が感じられます。国内生産の95%がユンガス産です。過酷で有名な「死の道」も近くにあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。