エクアドルコーヒー 特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を解説
国名は「赤道」という意味で、国の場所は赤道直下に位置します。エクアドルはアラビカ種とロブスタ種の両方を生産する珍しい国でもあります。
そんなエクアドルコーヒーの特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を詳しく解説していきます。
基本情報 | |
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国名 | エクアドル共和国(南アメリカ) Republic of Ecuador |
人口 | 1764万3060人(※1) |
面積 | 25.6万平方キロメートル |
首都 | キト |
コーヒー生産量 | 50万袋(※2) |
参考:(※1 United Nations World Population Prospects 2019より)
(※2 全日本コーヒー協会 ICO統計より)
エクアドルコーヒーの特徴 おすすめ焙煎度は?
淹れたときに感じる味や香り、生豆の特徴やおすすめの焙煎度などを解説します。
特徴
ナッツ系のフレーバーとやわらかな酸味が特徴です。カルダモンのようなスパイス系の香りがする豆もあります。
標高が高い地域によくある硬い豆とは違って比較的やわらかく、粒ぞろいも良好な豆が多く生産されています。
おすすめ焙煎度
ナッツ系の香りとやわらかな酸味を楽しみたい 中煎り
カルダモンのようなスパイス系の甘い香りがする豆には、砂糖を加えるアレンジも楽しめます。
焙煎について 世界には数多くのコーヒー豆が存在し、品種や生産国による精製方法、酸味や苦み、豆の大きさ、硬さなど様々な特徴があります。そして、そのコーヒー豆のポテンシャルを引き出すためには、適切な焙煎度(煎り止め)が必要になってきます。 […]
現在に至るまでの歴史を解説
エクアドルはインカ帝国、スペイン植民地、独立戦争など様々な歴史を歩んできました。
現在は教育、健康、生活水準の面において貧困状態にあります。
エクアドルコーヒーの歴史
1860年頃、マナビ県にコーヒーは持ち込まれました。
コーヒー生産は全土に広まり1905年頃にはヨーロッパへ輸出するようになりました。
1920年、カカオ豆に病気が広まり損害を受けたのをきっかけにコーヒーの栽培は一気に増加しました。
当初約22万袋ほどだった輸出量は、1985年には約180万袋にまで成長しました。
1990年代のコーヒー危機で一時減産しましたが、2011年には約100万袋まで回復しました。
現在はバナナやサトウキビ、カカオの生産量が多くコーヒー産業は困難に直面しています。
エクアドルは「アラビカ種」と「ロブスタ種」を生産しています。
アラビカ種は約60%、ロブスタ種が約40%の生産量です。たいていの小規模農園にはウェットミル施設があります。
エクアドルコーヒーの品質
エクアドル産のコーヒーに対する品質評価はあまり高くないと言われています。
「カフェ・エン・ボラ」方式
生産コストを抑えるために、コーヒー豆の乾燥を木になっている状態か「パティオ」と呼ばれる自然乾燥式で行われるためです。
アラビカ種の品質も低いものが多いことも理由の一つです。
エクアドル豆の格付け(グレード)
等級 | 名称 | 豆の大きさ |
---|---|---|
1 | スプレモ | スクリーンサイズ17以上(6.75mm~) |
2 | スタンダード | スクリーンサイズ16以下(~6.74mm) |
特に細かな基準がなく、スクリーンサイズのみで等級が区別されます。
精製方法は「ウォッシュト」と「ナチュラル」があります。
トレーサビリティ
特定の農園まで遡ることは難しいです。生産者グループか輸出業者単位でまとめられる場合もあります。
気になる生産地域をチェック!
国の中央部はアンデス山脈が縦断しているため標高は高いのですが、年間平均気温は14~19度しかありません。年間を通じて春のような快適な気候です。
主な生産情報と品種
赤道直下に位置し、主にアンデス山脈の山岳地帯でコーヒーは栽培されています。
東側ではロブスタ種、西側ではアラビカ種の栽培が盛んに行われています。
マナビ
標高:500~700m
収穫期:4月~10月 品種:ティピカ、カトゥーラ、ロブスタ
国内アラビカ種の約半分を生産している地域です。標高が低いので品質はイマイチです。
ロハ
標高:500~1800m
収穫期:6月~9月 品種:カトゥーラ、ブルボン、ティピカ
将来性が最も高い生産地です。環境にも恵まれ国内のアラビカ種を約20%生産しています。
ロハ(ビルカバンバ村)
標高:500~1800m
収穫期:6月~9月 品種:カトゥーラ、ブルボン、ティピカ
「聖なる谷」を意味するビルカバンバ渓谷で栽培されています。ほどよい酸味とカルダモンのようなスパイス系の香りが人気です。
サモラ・チンチペ県
標高:1000~1800m
収穫期:5月~8月 品種:ティピカ、カトゥーラ、ブルボン
標高は十分で環境が整っている産地です。ウォッシュトのアラビカ種は酸味と甘さ、ベリーを思わせる味わいが特徴です。
ガラパゴス諸島
標高:350m
収穫期:6月~9月 12月~2月 品種:ブルボン
標高の高い地域と環境が似ているため、良質なコーヒーが生産できると言われています。
生産量が少ないので高値で取引されています。
まとめ
エクアドルコーヒーの解説は以上です。参考になったでしょうか?
世界には様々なコーヒーがあり、その産地独特の豆が多数あります。気になったら試してみて下さい。下記に生豆や味の特徴・おすすめ焙煎度・その他情報をまとめました。
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ナッツ系のフレーバーとやわらかな酸味が特徴です。
豆は比較的やわらかく、粒も揃っています。
ナッツ系の香りとやわらかな酸味を楽しみたい 中煎り
スプレモ スタンダード
特定の農園まで遡ることは難しく、生産者グループか輸出業者の場合もあります。
ロハ 環境にも恵まれ、将来性が最も高い生産地です。
ロハ(ビルカバンバ村) 「聖なる谷」を意味するビルカバンバ渓谷で栽培されています。スパイス系の香りが人気です。
ガラパゴス諸島 生産量が少ないので高値で取引されています。味は未知数です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。