【ニカラグアコーヒー】特徴とおすすめ焙煎度 飲むべきコーヒーの一つ 希少な「ジャバニカ種」がおすすめ

ニカラグアコーヒー 特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を解説

自然災害が多く、政治的・経済的にも不安定な国でしたが着実な経済成長を遂げています。

治安は悪いので観光には向いていませんが、火山や遺跡など魅力的な場所が多く、バックパッカーには人気のある国です。そんなニカラグアコーヒーの特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を詳しく解説していきます。

基本情報
国名ニカラグア共和国(中央アメリカ)
Republic of Nicaragua
人口662万4554人(※1)
面積13万平方キロメートル
首都マナグア
コーヒー生産量265万袋(※2)

参考:(※1 United Nations World Population Prospects 2019より)

(※2 全日本コーヒー協会 ICO統計より)


ニカラグアコーヒーの特徴 おすすめ焙煎度は?

淹れたときに感じる味や香り、生豆の特徴やおすすめの焙煎度などを解説します。

特徴

豊かな酸味と程よいボディの軽さが最大の特徴です。

フルーティーな香りとハーブのようなフレーバーも兼ね備えています。

店員さん

豆の形は丸く短い形をしています。

希少な「ジャバニカ種」は細長く、有名なゲイシャ種よりも長い形をしています。


おすすめ焙煎度

フローラルなフレーバーをしっかり楽しみたい   中煎り

豊かな酸味とクリアな味わいを楽しみたい   中深煎り

【ジャバニカ種】やわらかな酸味と香り楽しみたい   中煎り

万人受けする上品なコーヒーが揃っています。「ジャバニカ種」は特に試す価値ありです。


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現在に至るまでの歴史を解説

昔からコーヒーに対する情熱は熱く、現在も品質向上に向けた取り組みが行われています。

ニカラグアコーヒーの歴史

1790年にカトリック宣教者により、コーヒーが持ち込まれました。

世界的にコーヒーの需要が高まるにつれてニカラグアではコーヒー産業が経済の中心となっていきました。


1840年頃からニカラグアではコーヒーが経済に対して重要な役割を示し、1870年には主要な輸出品となっていました。

政府は外国企業への投資や呼びかけと大規模農園の建設の誘致を企みました。


1900年頃にニカラグアはコーヒーに対する割合が大きくなりすぎた為に経済が不安定になってしまいました。

コーヒーによって得た利益は国外に流れるか、少数の地主の手に渡ってしまい、国内にお金が回らない状態でした。


1900年代前半になると、国内で初めての生産組合が作られました。

1979年までに「ソモサー族」による独裁政治がコーヒー業界を始めとする巨大な経済帝国を築いていましたが、サンディニスタ革命でソモサー族が倒され、社会主義時代が訪れました。


1992年のニカラグアの主要な輸出品はコーヒーでしたが、1999年~2003年のコーヒー価格暴落によりコーヒー業界は大ダメージを受けてしまいました。

更に1998年の大型ハリケーン、2000年頃の干ばつにより被害は拡大してしまいました。


現在のニカラグアのコーヒー業界は少しずつ回復しており、品質の向上に向けて生産者の奮闘が続いています。


希少銘柄「ジャバニカ種」

ニカラグアコーヒーの中でも特に人気が高く希少な銘柄です。

19世紀初めエチオピアからインドネシアのジャワ島に持ち込まれたと言われています。

インドネシアのジャワ島「ジャバコーヒー」と同じ「ティピカロングベリー種」と同じ品種です。

「ジャバコーヒー」と「ニカラグア」の造語で「ジャバニカ」と呼ばれています。

栽培環境もジャワ島と似ていて、マイルドでバランスの取れたコーヒーです。


ニカラグア豆の格付け(グレード)

等級名称略称標高
ストリクトリー・ハイ・グロウンSHG1500m以上
ハイ・グロウンHG1300~1500m未満
ミディアム・グロウンMG1000~1300m未満
ロー・グロウンLG1000m未満

基本的に標高の高さで等級は決まります。


トレーサビリティ

管理がとてもしっかりしているので、生産農園や協同組合など細かく履歴を遡ることが可能です。

ニカラグアの風景

気になる生産地域をチェック!

一年中高温ですが、12月~1月は比較的過ごしやすい時期です。

山岳地帯の標高は1700m台とコーヒー栽培には十分な高さがあります。

主な生産情報と品種

中心部に連なるイサベラ山脈付近で主にコーヒー豆は生産されています。

ニカラグアで生産されるコーヒーは、総じて高レベルの豆を生産しています。

エステリ県

標高:800~900m
収穫期:12月~3月 品種:カトゥーラ・ブルボン

あまり知られていない地域ですが、最高のコーヒーが生産されています。

柔らかな舌触りと花のようなアロマ、トロピカルフルーツを思わせる風味のバランスが絶妙な味わいをもたらしてくれる一品です。


ヌエバ・セゴビア県

標高:1100~1650m
収穫期:12月~3月 品種:カトゥーラ・ブルボン

北部に位置する地域で、国内でもトップクラスの品質を誇るコーヒーを生産しています。カップ・オブ・エクセレンス(COE)も開催されている地域です。

強い酸味としっかりとしたコク、更に甘みとスパイスの効いたコーヒーが楽しめます。


マタガルパ県

標高:1000~1400m
収穫期:12月~2月 品種:カトゥーラ・ブルボン

やや控えめな柑橘系の酸味と甘みが特徴です。味わいは国内トップクラスです。

コーヒー博物館があり、コーヒー栽培も盛んに行われています。


マドリス県

標高:1000~1400m
収穫期:12月~3月 品種:カトゥーラ・ブルボン

生産量は少ないですが、上品で軽めのコーヒーは今後大きな可能性を秘めている産地です。


ヒノテガ県

標高:1000~1200m
収穫期:12月~3月 品種:カトゥーラ・ブルボン

生産量が国内トップを誇っています。

強い酸味ですが口当たりは軽やかで、ココアやベリーの風味を感じる豆が多くあります。


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まとめ

ニカラグアコーヒーの解説は以上です。参考になったでしょうか?

世界には様々なコーヒーがあり、その産地独特の豆が多数あります。気になったら試してみて下さい。下記に生豆や味の特徴・おすすめ焙煎度・その他情報をまとめました。

印の題名をクリックすると同ページ内の見たい場所まで移動できます。

【ニカラグアコーヒー】特徴・おすすめ焙煎度・その他情報

味・生豆の特徴

豊かな酸味と程よいボディの軽さが最大の特徴です。

豆は丸く短い形が特徴的です。


おすすめ焙煎度

フローラルなフレーバーを楽しみたい 中煎り

「ジャバニカ種」やわらかな酸味と香り楽しみたい 中煎り


豆の格付け(グレード)

SHG HG MG LG


トレーサビリティ

管理がしっかりしているので、細かい履歴を遡ることが可能です。


注目の生産地域

エステリ県 知名度は低いですが、最高のコーヒーが生産されています。

ヌエバ・セゴビア県 国内トップクラスの品質を誇るコーヒーを生産しています。

マタガルパ県 控えめな柑橘系の酸味と甘みが特徴です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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