【コンゴコーヒー】特徴とおすすめ焙煎度 世界でも指折りの上質なコーヒーを生産する国

コンゴコーヒー 特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を解説

コーヒーの歴史を語るうえで欠かせない国の一つがコンゴです。

戦争や病気で落ち込んだコーヒー産業の復活を目指しているコンゴコーヒーの特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を詳しく解説していきます。

基本情報
国名コンゴ民主共和国(アフリカ)
Democratic Republic of the Congo
人口8956万1404人(※1)
面積234.5万平方キロメートル
首都キンシャサ
コーヒー生産量38万袋(※2)

参考:(※1 United Nations World Population Prospects 2019より)

(※2 全日本コーヒー協会 ICO統計より)


コンゴコーヒーの特徴 おすすめ焙煎度は?

淹れたときに感じる味や香り、生豆の特徴やおすすめの焙煎度などを解説します。

特徴

最上級なものはフルーティーな香りと甘味が感じられます。

中くらいの大きさで、やや緑色が濃い豆です。香りとコク、酸味のバランスがとても良いです。


おすすめ焙煎度

さわやかな酸味とスッキリした風味を楽しみたい   中煎り

深いコクと甘味を楽しみたい   中深煎り

豆によってベリーやスパイス、チョコレートの風味も味わえ、幅広く楽しめます。

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コーヒー豆の焙煎度 基礎知識

現在に至るまでの歴史を解説

自然と動物の宝庫と言われ、ロブスタ種が世界で初めて発見された国でもあります。

コンゴコーヒーの歴史

1881年にリベリアからコーヒーが伝わったとされています。

しかし本格的に生産が始まったのは、ベルギー人入植者が自生するロブスタコーヒーノキを発見した1898年以降になります。その後、大規模なプランテーションを作るとコーヒー産業はみるみる成長していきました。


1960年に独立するまで、コーヒーのほとんどは大規模農園によって生産されていました。

当時の農産業全般は、26の研究所と300人の専門家による「ベルギーコンゴ領国立農業調査研究所」によって資金面など様々な援助を受け支えられてきました。


1960年の独立後は政府からの援助が少なくなり、外国人の排斥やインフラ整備の遅れなどがあり1970年代にはプランテーションの数は減少していきました。

結果、大規模農園によるコーヒー生産量は1987年に全体の14%になり、1996年にはわずか2%にまで落ち込みました。


1996年にコンゴ戦争が始まり、2003年の終戦までにコーヒーの生産量は減少してしまいました。

さらに萎凋病(いちょうびょう)が蔓延し、コーヒー生産量に大打撃を与えました。インフラ整備の遅れも課題として残っています。

上質なコーヒーを生産できる可能性があると期待されるコンゴ

理由その1 コーヒー栽培に必要な土壌や標高、気候など揃っているため。

理由その2 2012年に「産業再建プログラム」が始まり、政府や国外のNGOが国内コーヒー産業へ積極的に投資を行っているから。


コンゴ豆の格付け(グレード)

等級欠点豆の数
「プレミアム」とも呼ばれ、スペシャリティコーヒーに分類されます。Kivu2不明
Kivu3
Kivu4
Kivu5
Kivu6
Kivu7

Kivuは「キブ」と呼びます。クオリティにより格付けされ、キブ2~キブ7までの6段階に分けられます。

等級は欠点豆の数による順番ですが、ブラジルと同じくNo.1は存在しません。

「どれだけ欠点数を少なくしても農作物である以上、完璧にはならない」という意味から、Kivu2が最高級の豆と格付けされています。


トレーサビリティ

ほとんどのコーヒーが小規模農家の団体か協同組合によって生産されているため、生産農園など履歴を遡ることはやや難しくなっています。

ロブスタコーヒー豆の画像

気になる生産地域をチェック!

年間を通じて気温が高い気候です。雨季と乾季がはっきりしていて雨季にはスコールが1日に何度も降りますが、乾季では雨がほとんど降ることがありません。

主な生産情報と品種

主にロブスタ種かアラビカ種の片方だけを栽培している地域が多くあります。

キブ

標高:1460~2000m

収穫期:10月~9月 品種:ブルボン

高地で採れるアラビカ種は最高品質を誇り、世界最高級のコーヒーとして知られています。

アラビカ種の農園が多く残っていますが、木の高齢化が進んでいます。


オリエンタル州

標高:1400~2200m

収穫期:10月~9月 品種:ロブスタ種、ブルボン

大半がロブスタ種を栽培していますが、一部アラビカ種も栽培しています。


コンゴ中央州

収穫期:3月~6月 品種:ロブスタ種

ロブスタ種のみ生産しています。


赤道州

収穫期:10月~1月 品種:ロブスタ種

ほぼロブスタ種を生産しています。


まとめ

コンゴコーヒーの解説は以上です。参考になったでしょうか?
世界には様々なコーヒーがあり、その産地独特の豆が多数あります。気になったら試してみて下さい。下記に生豆や味の特徴・おすすめ焙煎度・その他情報をまとめました。

【コンゴコーヒー】特徴・おすすめ焙煎度・その他情報

味・生豆の特徴

最上級なものはフルーティーな香りと甘味が感じられます。

中くらいの大きさで、緑色がやや濃いめです。


おすすめ焙煎度

さわやかな酸味とスッキリした風味を楽しみたい 中煎り

深いコクと甘味を楽しみたい 中深煎り


豆の格付け(グレード)

Kivu2 Kivu3 Kivu4 Kivu5 Kivu6 Kivu7


トレーサビリティ

小規模農家の団体か協同組合による生産のため、履歴を遡ることはやや難しくなっています。


注目の生産地域

キブ 高地で採れるアラビカ種は最高品質を誇り、世界最高級のコーヒーとして知られています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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