【ルワンダコーヒー】特徴とおすすめ焙煎度 アフリカ発のCOE開催国 良質なコーヒーはトップクラス

ルワンダコーヒー 特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を解説

美しい街並み、夜も出歩けるほど治安の良さで「アフリカの軌跡」と呼ばれている国です。

緑豊かで自然豊かな国、そんなルワンダコーヒーの特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を詳しく解説していきます。

基本情報
国名ルワンダ共和国(地域)
Republic of Rwanda
人口1295万2209人(※1)
面積2.6万平方キロメートル
首都キガリ
コーヒー生産量29万袋(※2)

参考:(※1 United Nations World Population Prospects 2019より)

(※2 全日本コーヒー協会 ICO統計より)


ルワンダコーヒーの特徴 おすすめ焙煎度は?

淹れたときに感じる味や香り、生豆の特徴やおすすめの焙煎度などを解説します。

特徴

フルーティーな酸味と紅茶のような香りが特徴です。

生豆は小粒ですが、粒ぞろいが良いので焙煎難易度はそれほど高くありません。


おすすめ焙煎度

フルーティーな酸味と華やかな香りを楽しみたい   中煎り

苦みが控えめな豆が多く、透明感のある後味がきれいな豆が多くあります。
やや浅めの中煎りがおススメです。

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コーヒー豆の焙煎度 基礎知識

現在に至るまでの歴史を解説

過去に大きな内戦が起きたルワンダですが、現在は復興に向けて社会革命を行い経済発展を進めています。

ルワンダコーヒーの歴史

1904年、西部にあるチャンググ地方のミビリジに初めてコーヒーが持ち込まれ、1917年に輸出が開始されました。

ミビリジの土地の名前がそのまま「ミビリジ種」というコーヒー品種の名前になりました。


ベルギー植民地時代だった1930年、ルワンダの多くの農家はコーヒー栽培が義務化にされました。

更にベルギーはルワンダに対して、農産物に高い関税をかけました。結果、ルワンダは低品質で安価なコーヒーを大量に生産するようになってしまいました。


1990年代までルワンダではコーヒーが最も優秀な輸出品でしたが、内戦が起こるとコーヒー産業は大きな打撃を受けるようになり、生産量は減少しました。


内戦後、復興に向けてコーヒー産業はルワンダの象徴になり、海外から援助を受けるようになりました。

国内にウォッシングステーションが建設されると、高品質なコーヒーを作るという動きが始まり、世界中から注目されるようになりました。

2011年までルワンダではアフリカ唯一のカップオブエクセレンス(COE)の開催国でもありました。


ポテト臭問題
ルワンダとブルンジにのみ見られる現象です。
詳しくはブルンジ記事内の「ポテト臭」をご覧ください。
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ルワンダ豆の格付け(グレード)

等級名称詳細
Super Specialtyカッピングテストと欠点豆の数により決定される
Specialty
G1
G2
G3

欠点豆が少ないものほど良いとされています。

更にカッピングテストの評価も加味されてグレード分けがされています。


トレーサビリティ

多くのウォッシングステーションが在るルワンダコーヒーは、生産団体や、農業協同組合まで履歴を確認することが可能です。

ルワンダの街並み

気になる生産地域をチェック!

年間平均気温20度前後と、とても過ごしやすい気候です。

標高も高く雨量も適度にあるので、コーヒー栽培にとても向いています。

主な生産情報と品種

ルワンダ国内全域でコーヒーは栽培されています。

熟したコーヒーチェリーを手摘みで一つひとつ丁寧に収穫しています。

東部

標高:1300~1900m

収穫期:3月~6月 品種:ブルボン、カトゥーラ、ミビリジ

ウォッシングステーションの数や農園も少ないですが、ンゴマ郡やニャガタレ郡ではチョコレートやベリー系の風味を持つコーヒーが高い評価を得ています。


西部

標高:1700~2200m

収穫期:3月~6月 品種:ブルボン、カトゥーラ、ミビリジ

キブ湖沿岸にはルワンダ屈指のウォッシングステーションがあり、花のようなアロマ、エレガントな口当たりの最高品質なコーヒーが作られています。


南部

標高:1700~2200m

収穫期:3月~6月 品種:ブルボン、カトゥーラ、ミビリジ

ニャマガベ郡の高地で生産されるコーヒーは、フローラル系やシトラス系の味わいで繊細な口当たりのコーヒーが楽しめます。


北部

標高:1700~2000m

収穫期:3月~6月 品種:ブルボン、カトゥーラ、ミビリジ

柑橘系、カラメル系の風味でバランスの良いコーヒーが特徴です。


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コーヒーは国によって様々な特徴があります。

近隣の国をまとめたので興味があれば読んでみて下さい。

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まとめ

ルワンダコーヒーの解説は以上です。参考になったでしょうか?

世界には様々なコーヒーがあり、その産地独特の豆が多数あります。気になったら試してみて下さい。下記に生豆や味の特徴・おすすめ焙煎度・その他情報をまとめました。

印の題名をクリックすると同ページ内の見たい場所まで移動できます。

【ルワンダコーヒー】特徴・おすすめ焙煎度・その他情報

味・生豆の特徴

フルーティーな酸味と紅茶のような香りが特徴です。

生豆は粒ぞろいが良く小粒です。


おすすめ焙煎度

フルーティーな酸味と華やかな香りを楽しみたい 中煎り


豆の格付け(グレード)

Super Specialty Specialty G1 G2 G3


トレーサビリティ

多くのウォッシングステーションが存在し、生産団体や農業協同組合まで確認することが可能です。


注目の生産地域

東部 ンゴマ郡やニャガタレ郡で作られるコーヒーは高い評価を得ています。

西部 エレガントな口当たりの最高品質なコーヒーが作られています。

南部 ニャマガベ郡のコーヒーは、繊細な口当たりのコーヒーが楽しめます。

北部 柑橘系、カラメル系の風味でバランスの良いコーヒーが特徴です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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