【ウガンダコーヒー】特徴とおすすめ焙煎度 最高級品「ブルーナイル」とハイレベルなロブスタ種を生産する国

ウガンダコーヒー 特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を解説

数少ない野生のロブスタ種が存在する国で、世界有数のコーヒー輸出国としても有名です。

豊かな食べ物と水、素晴らしい自然溢れるウガンダコーヒーの特徴とおすすめ焙煎度、生産地域を詳しく解説していきます。

基本情報
国名ウガンダ共和国(アフリカ)
Republic of Uganda
人口4574万1000人(※1)
面積24.1万平方キロメートル
首都カンパラ
コーヒー生産量570万袋(※2)

参考:(※1 United Nations World Population Prospects 2019より)

(※2 全日本コーヒー協会 ICO統計より)


ウガンダコーヒーの特徴 おすすめ焙煎度は?

淹れたときに感じる味や香り、生豆の特徴やおすすめの焙煎度などを解説します。

特徴

アラビカ種はフルーティーな甘さと濃厚なコクが特徴です。

総生産量の8割を占めるロブスタ種も味が良いとされています。土壌の質も良く高地で栽培されているので、ほどよい酸味が複雑な味わいを生みだしています。


おすすめ焙煎度

【アラビカ種】
フルーティーな甘さと濃厚なコクをバランス良く楽しみたい   中煎り~中深煎り

【ロブスタ種】
チョコレートのような深みとしっかりした苦みを楽しみたい   中深煎り~深煎り

アラビカ種とロブスタ種で味わいが全く異なります。

浅煎りのロブスタ種は「麦茶のような味わいがする」と言われています。

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コーヒー豆の焙煎度 基礎知識

現在に至るまでの歴史を解説

イギリスの植民地だったウガンダは1962年に独立を果たしました。しかし政治的不安定と誤った経済運営により、世界最貧国になってしまいました。

バナナの生産量も非常に多く、インドに次ぐ世界第2位の生産量を誇っています。

ウガンダコーヒーの歴史

野生のロブスタ種を栽培していましたが、20世紀初頭にアラビカ種が伝わりました。

しかし上手く生産することができず、現在は総生産量の約8割をロブスタ種で栽培しています。


1929年に「コーヒー産業公社」が設立されました。

1940年代には、それまで輸出割合の1%程度だったコーヒーが主要輸出品になるまでに成長していきました。


独立後の1969年にコーヒー法が制定され、コーヒー産業公社がコーヒーの価格を管理するようになりました。

その後、世界的なコーヒー価格上昇の流れに乗り、生産量と共に価値も高めていきました。


1989年に起きた国際コーヒー協定の破綻による価格暴落時には、コーヒー生産量は20%も減少しました。

干ばつによる被害と農家によるコーヒーから他の作物への転換が多かったことも理由の一つでもありました。


1990年代にコーヒー産業の自由化が始まると、独自ブランドの立ち上げやトレーサビリティが向上するなど急激な成長をとげました。

現在もロブスタ種が主な輸出割合を占めていますが、高い評価を受けています。アラビカ種の生産も徐々に増加しており品質も味も向上しています。

ウガンダコーヒーは今後期待できる国の一つによく挙げられます。


ウガンダ豆の格付け(グレード)

等級条件(S=スクリーンサイズ)
Bugisu AAブギス産でS19以上が90%・残り10%はS16以上の豆、
欠点豆は10%未満
Bugisu Aブギス産でS16以上が90%・残り10%はS15以上の豆、
欠点豆は10%未満
AAブギス産以外でS17かS18
ブギス産以外でS15かS16
Wugar(ウガール)ウォッシュトで精製されたブギス産以外の豆
Drugar(ドゥルガール)ナチュラルで精製されたブギス産以外の豆

最高級Qグレード「ブルーナイル」

エルゴン山のブギス地域で栽培された「ブルーナイル」と呼ばれる最高級品のコーヒーも存在します。等級はウガンダにおける最高ランク「Qグレード」です。

甘い香りと軽い酸味がスペシャリティコーヒーの雰囲気を醸し出しています。


トレーサビリティ

高品質なコーヒーは生産者団体か組合が生産しており、高いトレーサビリティを維持しています。

ウガンダのビクトリア湖

気になる生産地域をチェック!

赤道直下に位置し、標高が高い地域です。年中30℃位なので過ごしやすい気候です。

主な生産情報と品種

アラビカ種とロブスタ種の生産地域がハッキリしています。収穫時期はメインクロップとフライクロップの2度に分かれます。

ブギス

標高:1500~2300m

収穫期:10月~3月(メインクロップ)・5月~7月(フライクロップ)

品種:ケント、ティピカ、SL14、SL28

ケニア国境に近いエルゴン山で採れるコーヒーは高品質な物が多く評価が高いです。
急な斜面にある農地は栽培に最適な条件が整っています。

甘いチョコレートのような味わいが特徴です。


西部地区

標高:1200~2200m

収穫期:4月~7月(メインクロップ)・10月~7月(フライクロップ)

品種:ケント、ティピカ、SL14、SL28、ロブスタ種

国内生産量が最も多く、ナチュラル精製がメインです。

フルーティーでワインのような味わいが特徴です。


ビクトリア湖盆地

標高:平均1150m

収穫期:11月~2月 品種:ロブスタ種

土壌の質も良くロブスタ種の栽培に適した環境です。
酸味があり複雑な味わいがあり、評価が高いコーヒーです。


まとめ

ウガンダコーヒーの解説は以上です。参考になったでしょうか?
世界には様々なコーヒーがあり、その産地独特の豆が多数あります。気になったら試してみて下さい。下記に生豆や味の特徴・おすすめ焙煎度・その他情報をまとめました。

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【ウガンダコーヒー】特徴・おすすめ焙煎度・その他情報

味・生豆の特徴

アラビカ種はフルーティーな甘さと濃厚なコクが特徴です。

ロブスタ種も酸味があり高い評価を得ています。


おすすめ焙煎度
【アラビカ種】

フルーティーな甘さとコクをバランス良く楽しみたい 中煎り~中深煎り

【ロブスタ種】

チョコレートのような深みと苦みを楽しみたい 中深煎り~深煎り


豆の格付け(グレード)

Bugisu AA Bugisu A AA Wugar(ウガール) Drugar(ドゥルガール)


トレーサビリティ

生産者団体か組合が高品質なコーヒーを生産しています。高いトレーサビリティを維持しています。


注目の生産地域

ブギス 甘いチョコレートのような味わいが特徴です。

西部地区 フルーティーでワインのような味わいが特徴です。

ビクトリア湖盆地 ロブスタ種がメインです。評価が高いコーヒーです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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